本庄の「鎮守のお祭」として親しまれている金鑚神社の大祭。山車には金箔や漆彩色で仕上げられた見事な彫刻や精巧な彫金、華麗な文様の緞帳が飾られ、子どもたちも加わった囃子方の奏でる優雅なお囃子の音色が、独特な祭情緒をかもし出します。
現在、山車は10基あり、うち8基は市指定文化財で、いずれも明治5年から大正13年までに建造されました。桃太郎、神功皇后、日本武尊、加藤清正など、人形を乗せた絢爛豪華な山車が晩秋の中山道を巡行するさまは、まさに時代絵巻そのもの。それぞれの山車の彫り物・刺繍も見事に施された一級品で、北関東随一の山車として有名です。夕闇が迫り、提灯に灯が入ると、山車はさらに優雅に姿を変え、見るものに、日本の古き祭り情緒を満喫させてくれることでしょう。
山車
現在の山車の内8基は市指定文化財で、いずれも明治5年から大正13年までに建造された。
4輪台車の上に囃子座と人形座をのせる江戸型山車の形式。
その特色は人形座と、その内部に置かれた、神々の姿をモデルにした人形が迫り出すカラクリを持つ。精巧な彫刻や漆塗り、金箔や彫金、華麗な文様の幕類で飾られている。
各町別の山車紹介
宮本町 泉町 上町 照若町 七軒町 仲町 本町 南本町 台町 諏訪町
宮本町の山車
人形 | 日本武尊(やまとたけるのみこと) |
製作者 | 三代目 法橋 原 舟月 |
製作年 | 明治15年 |
山車の高さ | 580cm |
山車の幅 | 305cm |
囃子 | 「逢魔囃子」「屋台囃子」「神田囃子」「神楽囃子」 |
泉町の山車
人形 | 武内宿禰(たけのうちのすくね) |
製作者 | 横山友治郎(朝之) |
製作年 | 明治20年ごろ |
山車の高さ | 530cm |
山車の幅 | 195cm |
囃子 | 「さんてこ囃子」「かわりめ」 |
上町の山車
人形 | 神功皇后(じんぐうこうごう) |
製作者 | 横山友治郎(朝之) |
製作年 | 明治35年 |
山車の高さ | 570cm |
山車の幅 | 196cm |
囃子 | 「大間」「屋台囃子」「通り囃子」 |
照若町の山車
人形 | 桃太郎(ももたろう) |
製作者 | 浪花屋・庄田七郎兵衛 |
製作年 | 明治33年 |
山車の高さ | 580cm |
山車の幅 | 200cm |
囃子 | 「大馬」「屋台囃子」 |
七軒町の山車
人形 | 加藤清正(かとうきよまさ) |
製作者 | 町内の人たち |
製作年 | 大正13年 |
山車の高さ | 593cm |
山車の幅 | 275cm |
囃子 | 「大間」「屋台囃子」「通り囃子」「篭丸」「新道」「貴船」「数え唄」「ヒョットコ囃子」 |
仲町の山車
人形 | 神武天皇(じんむてんのう) |
製作者 | 三代目 法橋 原 舟月 |
製作年 | 明治5年 |
山車の高さ | 615cm |
山車の幅 | 209cm |
囃子 | 「大麻」「屋台囃子」「通り囃子」「ヒョットコ囃子」「篭丸」 |
本町の山車
人形 | 石橋(しゃっきょう) |
製作者 | 浪花屋・庄田七郎兵衛 |
製作年 | 昭和3年 |
山車の高さ | 581cm |
山車の幅 | 219cm |
囃子 | 「大間」「篭丸」「屋台囃子」「数え唄」「ヒョットコ囃子」「通り囃子」 |
南本町の山車
人形 | 連獅子(れんじし) |
製作者 | 日光兼光(高崎市) |
製作年 | 平成3年 |
山車の高さ | 570cm |
山車の幅 | 225cm |
囃子 | 「大間」「篭丸」「ヒョットコ囃子」「屋台囃子」「通り囃子」 |
台町の山車
人形 | 素盞嗚尊(すさのおのみこと) |
製作者 | 浪花屋・庄田七郎兵衛 |
製作年 | 明治18年 |
山車の高さ | 538cm |
山車の幅 | 210cm |
囃子 | 「大間」「神田丸」「ヒョットコ囃子」「屋台囃子」「貴船」 |
諏訪町の山車
人形 | 太田道灌(おおたどうかん) |
製作者 | 日光兼光(高崎市) |
製作年 | 平成5年 |
山車の高さ | 570cm |
山車の幅 | 225cm |
囃子 | 「大麻」「篭丸」「ヒョットコ囃子」「屋台囃子」「通り囃子」 |