投稿日:2022年03月03日
取材日:2021年6月9日
終戦から間もない昭和22年4月に本庄市婦人会は発足しました。当時から女性の社会参加自体はあったんですが、男女平等という思想が入ってきたことで、それを進めていきましょうということで活動をしてきました。また、ボランティア活動などを通じて地域社会を支えながら、自分自身も高めていくために研修会などもたくさん行って参りました。
私がモットーとしてきたのは、「楽しくて、ためになる婦人会」です。「楽しい」というのは旅行に行ったりとか、皆さんでいろいろ楽しみましょうということ。「ためになる」というのは、ひとつは、自分のためということ。婦人学級でいろんな研修をしたり、体を動かしたり、自分を高める。もう一つは、人のため。ボランティア活動を頑張りましょうということです。
本庄市婦人会は70周年を迎えまして、大幅に活動を変えていきます。まず名前が「SALA本庄」に変更になります。SALAは、「SA」が埼玉、「L」がLadies、「A」はAssociationの略です。
婦人会って言えば、余分な説明をしなくてもだいたいどんな団体か一言でわかってもらえるんですよね。真面目に地域活動してきましたので、ある程度信頼もしていただけていると思います。ただ婦人会っていう名称はちょっと響きが古くさくも感じられますから、横文字も入れて新しいイメージにしようと。
また、組織も変わります。男女共同参画の時代ですので、男性もともに活動していただくことになりました。組織を運営していくのは女性ですが、賛助会員という形で今年度から5~6人男性に入っていただきました。
それと、今までは自治会単位で町内会に婦人会の組織がないと入れなかったんですが、今度はボランティア部、ストレッチ部、フラダンス部の3つの部を独立して、地域に限らずやりたい方にはどなたでも入っていただいけるようにしました。
ボランティア部は活動を拡充して、特にフードバンク活動に力を入れていきます。SDGsの一環として、いろいろな廃棄物を減らして、捨ててしまう食材も上手に活用して、ちょっと生活が苦しい方や買い物をすることが困難な人たちにお分けいたします。こういった活動を幅広くやっていきたいと思っています。
創立50周年のときに、私が編集責任者として記念の冊子を作ったのですが、婦人会の意義っていうのは、はっきり言うと下支えといいますか、その地域の一番の土台であることだと思うんですね。
例えばお祭りでは、衣装を着て叩いたり表舞台に立つ人がいる一方で、食事を用意したり、皆さんが帰ってきてすぐ休めるようにしたり段取りをする人が必要なんですね。そこはやっぱり婦人会の人たちが一手に引き受けていて、私もずっと地元でやってきました。
基本的に家庭も地域も女性が支えているんです。それが良いか悪いかは別ですよ。だけどそういうことを無理なくできるのが女性です。いろんな段取りをしたり、目配りしたり、やっぱり女性の力は素晴らしいなってずっと感じてきました。
今までは、高齢者の食事会などもしてきたんですけど、新型コロナウイルス感染症の影響で人が集まるのが難しくなってきたなかで、今度は少し子どもたちに目を向けていこうと。ひとり親家庭への支援をサラ本庄としてやってきたいと思っています。
ボランティアだったり、そういう活動に参加したい人たちのために、その場を設け続けていきたいと思います。今度は地域も性別も関係なく入れるようになりましたから、私たちの活動目的に共感していただける方はどなたでも。積極的な参加をお待ちしております。