Honjo Sightseeing Association

本庄市観光協会 会員インタビュー
小渕捺染株式会社様

投稿日:2021年11月09日

昭和24年(1949年)創業の「小渕捺染株式会社」。現在では本庄で唯一の捺染(なっせん)⼯場の3代⽬社⻑、小渕健司さんにお話を伺いました。

取材日:2021年5月26日

私の祖父が起業し、父親が2代目。私は20歳から仕事を始めて、平成13年に父から引き継いで3代目になりました。当社は元々着物などの絹織物を扱っていましたが、着物の需要減少に伴い、昭和55年頃から綿を主に取り扱うようになりました。

手染め⼯芸品の他にはない魅⼒や特⻑について教えてください。

一枚一枚手で染めるので、ひとつとして同じものはありません。手染めならではの風合いや味が魅力です。また、お客様の希望を聞きながら一から十まで全ての工程を一貫して自社で行えることが当社の強みです。

印象的なエピソードなどを教えてください。

お祭りに行って、自分が作った半纏を着ている方を見かけたときはうれしくなります。また、遠くに行ったときなどに、特に接点のない方がうちの品物を使っていたり、当社の商品がテレビに映ったりすると驚きますね。

例えばどんなものがテレビに映ったりしたのですか。

毎年、その年の干支の柄で作る「干支のれん」という商品があるのですが、それを掛けているお店が映ったことがありました。暖簾に関しては、都内の有名店から注文を受けることもあります。

新型コロナウイルスの影響はいかがですか。

影響はとても大きいです。飲食店の新規オープンが減ったことに伴って、暖簾の注文が入らなくなったりしています。

最近の取組について教えてください。

3年前頃に外部デザイナーとのコラボレーションブランド『TOIKI』(https://toiki.official.ec/)を立ち上げました。手染めの技術を残しながら、外からの新しい発想を取り入れた商品(羽織)を開発しました。最近は、エコバッグの販売もしています。
他にも本庄市のふるさと納税の返礼品として「はにぽん手ぬぐい 3色セット」を提供しています。

本庄市インフォメーションセンターでも小渕捺染の商品を取り扱っていますが、初めて手染め⼯芸品に触れる方におすすめの商品などがあれば教えてください。

コースターやエコバッグなどはいかがでしょうか。エコバッグは実際に手に取っていただくと、とても使いやすいことがわかっていただけると思います。

最後に今後の展望を教えてください。

インターネットを通じた販売経路を開拓したいと思います。他にもアーティストとコラボした商品の販売などもやっていければと思っています。

本庄市観光協会