投稿日:2021年02月16日
取材日:2020年11月5日
昭和40年から途絶えていた小平獅子舞を復活させようと、昭和51年に地域の若者たちで「小平獅子舞保存会」を立ち上げて、その年の石神神社秋祭りにお披露目ができました。これがひとつのきっかけとなり、東小平地域でのさまざまな活動がはじまりました。
平成元年に有志で植栽を始めました。もともとは桜の名所にしたいと考えていましたが、花が付かなくなってしまいました。そこであじさいを植えたらどうだろうと思いついたのです。毎年、草刈りをして環境を整えていて、平成22年には、『彩の国景観賞(心にうるおい部門)』をいただきました。
令和元年の台風19号の被害を受け通行止めとなっていましたが、今年度中には復旧工事を終える見込みです。枯れた桜の枝を切ってもらう予定もあるので、来年(令和3年)には、よく陽を浴びて育ったあじさいをご覧いただけるはずです。
以前は3月から5月までの2か月間しか内部の拝観ができませんでした。お寺の中を見られなくて残念という声をいただいていたなかで、私どもでお寺の鍵を管理させていただけるようになりました。今は年間の拝観者が2,500人以上で、観光農業センターに来るお客さんも増えました。相乗効果が生まれています。
百体観音堂を参拝すると、西国三十三所、坂東三十三所、秩父三十四所を回ったのと同じご利益があります。
毎年11月23日に観音祭が行われています。この日は午前と午後に護摩を焚いて、万民豊楽、五穀豊穣を祈願します。
大門家の椅子席は大工経験のある会員が手作りしました。大変ご好評をいただいております。土日はとても混んでいて、平日にも多くのお客様に来ていただいています。
この地域には自然がたくさんあり、四季折々の花があります。1月にはろうばい(本庄市観光農業センター付近)、4月には芝桜(児玉総合公園入口)や山ツツジ(本庄市観光農業センター付近)。6月はあじさいの小路、7月にはヤマユリ(ふるさとの森公園)。令和2年は、成身院入口でコスモスを植えて10月に満開になりました。
また、東小平にはたくさんの文化遺産があります。本庄市には国・県・市指定の文化財が135件ありますが、そのうちの10件が東小平にあります。これほど多くの文化財が存在している地域は市内に他にはありません。この地域がいかに古くから開けていたか、その歴史が伺えるのではないでしょうか。
法人化する前のことですが、平成10年に広島県庄原市国営備北丘陵公園で開催された全国「みどりの愛護」のつどいに参加したことです。皇太子殿下同妃殿下がご臨席されるなか、あじさいの愛護で建設大臣感謝状をいただいたことはとても思い出深いです。
先ほどあじさいの小路で平成22年に『彩の国景観賞』を受賞したことをお話ししましたが、平成20年にも「高窓の里」で同賞をいただいています。「高窓の里」という呼称は私が撮った写真につけたタイトルが由来になっているんですよ。
19歳のときからやっていますからもう50年以上になります。児玉地域の写真を撮り続けてきて、今は公民館の写真教室の講師もやっていますよ。
私はアイデアを出すのが好きで今までいろいろなことを仕掛けてきましたが、一度始めたことには責任も伴います。ただ、一度始めたことを続けていけばやがて本物になります。これからも先人の残してくれた文化遺産を守り育てながら、この地域の魅力を情報発信してさらに飛躍していきたいと思います